- VIVRA VIVRE 上林恵子 - インタビュー。

sunsui GALLERIA osaka



- VIVRA VIVRE 上林恵子 -




自分が目にし、耳にする全てのこと。


Q. ステンドグラスの魅力って何ですか?




A.

そのままでも美しいガラスをカットし繫いでいくことで、


さらに美しいものとして表現できるところでしょうか。


また、自然光で見るときと灯りを点したときの表情が違うところも魅力のひとつです。





Q. 初めてステンドグラスに触れた時の衝撃は大きかったですか?

又、実際どのようなコトがキッカケで、作家さんになろうと思いましたか?

そして今は、どのようなコトにインスパイアされていますか?





A.

ステンドグラスを始める前の印象は、


教会や洋館にある荘厳でゴージャスなものと思っていましたが、


私が始めて出遭ったステンドグラスは


ポップでキュートなものだったので、「これなら作ってみたい!」


と即習い始めたほど衝撃的な出会いでした!




恩師のスクールで自由気ままに制作していることがとても楽しく、


作家になることなど考えもしませんでした。


ただ、こんなに楽しいステンドグラスを多くの方に知ってもらうには、


作品を発表していくことなのかもしれないと思っただけです。




自分が目にし、耳にする全てのこと。







内にある<美・醜>を見る。


Q. 主たるメッセージとは?

その中でも、ステンドグラス作家さんとして、これだけは譲れないと言う所はありますか?



A.

表面的な美しさや醜さを見るのではなく、


内にある<美・醜>を見る。


そこに真実が隠されているかもしれない。




ガラス本来の美しさを損なわずに表現していくということ。








Q. 作品に向き合う際、どのような気持ちで向き合いますか?



A.

自分の中にあるテーマを


ただひたすら言葉にして突き詰めていきます。(この時間が一番長いかも)




それがある瞬間に形となって思い浮かび、後は一気に作り上げるだけです。








Q. 自分が作った作品を、故意に自分で壊した事ってありますか?



A.

壊した事はありません。









作品を制作することに関しては

大変だと思ったことはありません-



Q. 一番、苦労した事や大変だった事は、何ですか?





A.

作品を制作することに関しては大変だと思ったことはありませんが、


ガラス作品なので海外展示への発送で


無事に到着したと連絡が来るまではドキドキものです。




まれに自分が現地入りできずに送った作品が壊れている場合もあり、


そんな時に冷静さを失わず迅速に対処するのが大変です。



なので海外展示の場合は出来るだけ自分自身で搬入し、


壊れてしまった時に修理できるように準備していきます。







Q. ステンドグラス作家を辞めたいって思った事はありますか?



A. ないです。








体が震えるほど感動しました。




Q. 幸せを感じる瞬間って何ですか?







A.

完成した作品を眺めている時。










Q. 今まで、沢山の所でも個展をされていると思うのですが、

  思い出深い場所や印象に残っている出来事はありますか?



A.

東京での初めての個展をした銀座のギャラリーです。



個展までの2年間に考え今までと少し違った表現方法で制作する事にしたのですが、


自分なりに勇気のいる挑戦でしたから、多少の不安がありました。



そんな中オーナーが「この作品ならこの方に見てもらったらいいのではないか?」と、


知人のインテリアデザイナーの方に連絡を取ってくださったと聞き、体が震えるほど感動しました。



オーナーはご存知なかったのですが、実は私、その方の大ファンだったんです!



生憎、その方はNYでの個展中でお越しいただけず残念でしたが、


オーナーの作家に対する強い思いと、


挑戦していく事の重要性を再確認する個展となりました。







着たいものを自分らしく着る




















Q. ファッションについてこだわりはありますか?





A.

着たいものを自分らしく着る。





Q. 大阪で『 いいね! 』と思う、オススメのお店を教えて下さい。



A.

EAT&BAR VinKichi(バンキチ)


南船場のアトリエのご近所の小さなお店ですが、


女性が一人で行っても気を遣うこともなく、


ゆっくり飲んで食べることができ、豊富なメニューも魅力です。




制作に入るとアトリエに篭り食事が不規則になる私にとって、第2の台所的存在です。







さりげなく存在する女性




















Q. 上林さんは、今後作家として、又家族をもつ1人の女性として、どのようになっていきたいですか?

又、どう言う影響を与えていきたいですか?





A.

今までは積極的に海外展示に参加してきましたが、


今後は地元・大阪を拠点にして展示場所に拘らず作品発表していき、


また、モットーである「日常にさりげなく存在するアート」としての作品作りをしたいと思います。



自分自身も主婦として頑張りすぎず楽しみながら、


家族や周りの人たちにとって「さりげなく存在する女性」でいたいと思っています。




影響を与えるというよりも、


ステンドグラスで表現することの楽しさと


素材としての可能性を広めていきたいです。









Q. 今回の展示での見所を教えて下さい。



A.

動きのある作品と壁に映る影も「もうひとつの作品」として、楽しんでもらいたいです。










Q. 最後に、一言お願いします。






A.

どうしても荘厳なイメージの強いステンドグラスですが、


こんな表現もあるんだな~と


感じてもらえたら嬉しいです!





sunsui GALLERIA osaka

0201 ~ 0227

VIVRA VIVRE 上林恵子