liso / 桐山 稔昭 氏インタビュー。

11月17日からはじまるsunsui x 阪急メンズ館にも参加が決定している、liso の デザイナー、桐山 稔昭氏







セレクトショップ『 FORUM des WEST 』や『 BAM 』の オーナー兼バイヤーを
経験後、現在 liso の デザイナーをしている。
アメリカ、ヨーロッパ だけでなく、ブランド名にもなっている ブエノスアイレス
がある、アルゼンチン など、海外を幾度となく渡り歩き、日本人とは思えない
独特の感性と感覚を持つ。
彼のアトリエには、まるで、外国に来たような感覚に襲われる。
セレクトショップ時代からもセンスの光るアイテムで私達を楽しませてくれた









そんな、liso デザイナー 桐山 稔昭氏 の 独占インタビュー。





出来るだけ使い捨ての物を使わない。

  




Q. liso(リソ) と 言う 名前 の 由来は何ですか?


A. スペイン語で無地という意味。

  色々な要素を取り入れる事が出来るブランドにしたいという、

  無垢な思いを込めて『liso』にしました。







Q. 服飾に携わろうと思うきっかけは、何ですか?


A. フリーターだった18歳の時に、たまたま知り合った

  輸入衣料メーカーの方に古着屋を紹介してもらったのがきっかけ。









Q. アイディアやインスピレーションの「モト」を教えてください。


A. 海外と音楽。

  日本だけの流れを見ずに、海外の流れを常にみる事。

  そして、常に日常の中で、ジャンル関係なく自分の好きな音楽を聞く。

  ヘッドフォンとかで強制的に聞くのでは無く、B.G.M のように普通に。

  音楽を聞く事によって、五感が刺激されてます。











Q. 世界中の町を色々と見て来られたと思うのですが、

  そこであった出来事の中での一番印象に残っている出来事はなんですか?


A. 話し出すと、朝になってしまいます。

  日本ではありえない事が多すぎて。。








Q. お会いさせて頂いて、独特の雰囲気をお持ちの方だと感じましたが、

  日々の生活の中で、自身の感覚・感性を磨く事に対して、

  どういったことを気にかけておられますか?



A. 出来るだけ使い捨ての物を使わない。

  99%海外製品を使用し、日用品も利便性よりもデザインを重視しています。

  例えば電化製品など…。

  日本の製品は、低価格で、予めつぶれるように設計されているじゃないですか。

  100均 とか、向こうに無いですし。

  そう言う“使い捨て”のモノは、向こうには無いです。

  日本のように、安くモノは売ってないです。

  10年とか20年とか長く持つものだと言う考え方だから、

  その分“持ち”と、長く持てるモノとしての“デザイン性”は優れています。

  もちろん機能性は、日本の方が優れていますけどね。

  だから、普段から使い捨てのプラスティック素材の物は持たず、

  出来るだけデザインの入ってるモノ、ほとんどがMETAL。








言われた人も気持ち良いし、

提供した人も気持ち良いし。





Q. liso のこれからの展望について教えて下さい。


A. 私自身、元々インポートブランドのバイヤーですので、

  今まで培った経験を生かし、デザイナーとのコラボレーション等を

  実現していこうと思ってます。






Q.具体的に、誰とかありますか?


A. 現在休業中で、今、ワインを作ってるフランスのデザイナーで

  『 モーリッツ・ロゴスキー 』知る人ぞ知るとみたいな、独自の感じで。

  彼は、以前も一緒にしていた事もあります。

  僕も、彼に服を作って欲しいと思ってます。








Q. ご自身の活動の中で、一番やってて良かったと思う事は何ですか?


A. 私がセレクトしたり作った服を、ご購入いただいたお客様から、

 『あの服みんなに褒められる!!』って言われた時。

  言われた人も気持ち良いし、提供した人も気持ち良いし。








Q. 現在計画中や創造中の面白い事・してみたい事はなんでしょうか?


A. う~ん...。

 (lisoが)ブランドとして、色々なお客さんの手に渡って欲しいです。








Q. ブランド名にもついておられるように、ブエノスアイレスは桐山さんに

  一番影響を与えた町だと思います。

  もし、BUENOSAIRES を世の中に紹介する役目の仕事を頼まれたら、

  何をどういう風に紹介しますか??



A. ありすぎて困りますが、

  大陸という島国にはない豊かさを紹介したいです。

  物質以外の、例えば人間性。

  大陸でラテンやし、おおらか な所とか。

  輸入に頼ってなくて、自国で全て賄っているからですかね。

  あと、豊かな国柄とか。







今、毎日好きな事をしています




Q. コレは面白いと思う、最近の出来事を教えて下さい。


A. 桜梅桃季(おうばいとおり)。

  仏教用語で、『十人十色』って事です。色んな人おるな~って。

  今までは、自分と同じタイプの人とばっか会っていて、あまり色々な人と

  接する事が無かったんで。昔は、視野が狭かったんやろね。

  数年前、店辞めてからかな?色んなものが見えてきたと思う。

  色々な人と接する事が増えて、こんな風に思うんや、とか、

  時間とか、ジェネレーションギャップとか色々あって、面白いなと感じてます。







Q. 3日だけ好きな事をして下さい、と言われたら何をしますか?


A. 3日だけというより、今、毎日好きな事をしています…。

  別に死にたいとかじゃないよ。明日死ぬから好きな事しなさい、

  ってもし、言われても、別にこのままで、良いなぁ~って、

  後悔してる事も無いし。








Q. ずっと大阪でお仕事をされており、色々な面を見て来られたと思うのですが、

  大阪の良い所はなんですか?


A. 大阪人のラテン気質なところ。

  根が暗いから、憧れるんですかね。

  あ、でも、うるさい のや やかましい のは嫌いです。







Q. 来年の春夏のオススメを教えて下さい。


A. レディースは、ヨーロッパのアンティークの豹柄を生地から作ったカットソーと

  スカート。

  メンズは、コットン&バンブー(竹)素材のプルオーバー。

  リバーシブルボーダーストールも…。







Q. 読んでくれた読者に


A. シアワセって何でしょう?

  わかりますか?

 僕はわかりました。

  40歳の花粉症が出た頃に…。


  わかった方はお電話下さい。











TOSHIAKI KIRIYAMA


18歳の時、USA USED CLOTHING に衝撃を受ける

NYLON に入社し、アメリカ物の原点を教わる

80年代、フランス・イタリア物ブームを青春期に経験

アノニームでバイヤーとして腕を磨き、

90年代、セレクトショップ『 FORUM des WEST 』をオープンし

全国に名を轟かせた

2000年代初めには、『 BAM 』を立ちあげる

ある時、Buddhism の哲学に出会い

人生とは何か?と探すアルゼンチンへの旅に出た

そして、今から求められる本当のファッションを見つけた

44歳の花粉症が出る頃に...






liso 展示会
 10/19,20,21 @東京
 10/25,26   @大阪